宇土太鼓祭 2026『水の記憶』

宇土太鼓祭 2026『水の記憶』

水は巡り、祈りを運ぶ

水が記憶する音。音が呼び起こす風景。

宇土という土地は、古くから“水”と深く結びついてきました。
轟水源のとうとうと湧き出る清水──
砂に刻まれる模様が時を超えて現れる御輿来海岸──
そして、満ち引きによって姿を変える長部田海床路──
自然が語りかけてくるようなこの水の風景は、
いつしか私たちの中に根ざし、生活と文化の礎となってきました。
本公演では、宇土の“水”を巡る風景や物語を手がかりに、
太鼓という身体的な表現を通して「記憶」と「祈り」の舞台を立ち上げます。
出演するのは、宇土天響太鼓、太鼓芸能集団「紬衣」、宇土高校和太鼓部「鼓」のメンバーからなる、
若手太鼓打ち約50名による──宇土太鼓祭実行委員会。
高校生から30代まで、地域で太鼓に打ち込む世代が一堂に会し、
楽曲制作から演出、演奏までを手がけた、オリジナルの作品群を披露します。

【テーマ】

水の記憶──泉から海へ、そして未来へ。
水は、ただ流れていくだけではありません。
命を育み、音を伝え、心を洗い、記憶を運んでいきます。
湧き水のひんやりとした清さ、雨音のリズム、風に揺れる波紋、海に溶けていく祈り──
太鼓の音が、水と響き合うとき、そこには言葉を超えた「いのちの交感」が生まれます。
今回の舞台では、泉の目覚めを告げるような繊細なリズムから、
潮流を思わせるダイナミックな合奏、
そして身体の限界に挑む大太鼓の響きまで──
まるで水の一生を描くように、音と身体で物語を描きます。

【構成】

第1部|泉より
透(作曲:松本倫果)
澪の詩(作曲:髙田大介)
天泣(作曲:中嶋奈菜子)

第2部|潮となりて
かぜのみち(作曲:田中理雄)
酔い醸す(作曲:森寬人)
潮路(作曲:三輪知寛)
體(モチーフ:戸川拓海 作曲:宇土太鼓祭実行委員会)

【出演】

宇土天響太鼓/太鼓芸能集団「紬衣」/宇土高校和太鼓部「鼓」


昨年の宇土太鼓祭「常世の庭」

【情報】

期日:2026年3月22日(日)
開場 13:00 / 開演 13:30
会場:宇土市民会館 大ホール

チケット(全席指定)
一般:2,000円/U25:1,000円(25歳以下・年齢確認あり)/ペア券:3,000円(前売限定)
応援チケット:5,000円
┗ 1枚のご購入で、宇土市内の小学生を3名まで無料招待できます
※一般/U25は当日500円増し。前売完売の場合、当日券はございません。

主催:宇土太鼓祭実行委員会 共催:NPO法人宇土の文化を考える市民の会
後援:宇土市/宇土市教育委員会/熊本日日新聞社/RKK/TKU/KKT/KAB/FMK
助成:公益信託くまもと21ファンド、一般財団法人 熊本放送文化振興財団
お問い合わせ:宇土市民会館 ℡0964-22-0188

【プレイガイド】

宇土市民会館(TEL:0964-22-0188)
宇土シティモール(0964-26-1111)
熊本県立劇場(096-363-2233)
ローソンチケット(Lコード:81712)

最後に──

太鼓の音が水を呼び、水が記憶を呼び起こす。
このまちに生まれ、受け継がれてきた太鼓の響きを、
新たな命を宿した“水の物語”として未来へ手渡す一日。
宇土で太鼓を打つ、すべての人の想いが詰まった舞台です。
どうぞ、ご期待ください。

宇土太鼓祭 2026『水の記憶』